海外情報紹介 −ヒースロー空港の飛行パターン実験が進行中である。

 Your Local Guardian.co.ukに英国ヒースロー空港の『無制限運航試行(Operational Freedoms trial)』に関する記事が掲載されましたので、要約を載せました。なお、現在は第2期の試行期間で(2012年7月1日から2013年3月31日まで)、第1期は2011年11月1日から2012年2月29日までに行われたそうです。

(Your Local Guardian.co.ukの2012年10月23日付け記事を要約)
 ヒースロー空港では、通常は飛行しない時間帯にもWandsworth地区上空で航空機が降下を可能とする新飛行方式を試行中である。
 『無制限運航試行』は、空港の運行効率を向上させるため来年3月まで継続されるが、航空機の飛行回数は変更されない。
 ヒースロー空港の現在の運用方式は、1本の滑走路を離陸、もう1本を着陸に使用することのみが認められており、午後3時を境に飛行経路下の住民を頭上の航空機から解放するために使用滑走路を変更することになっているが、空港当局(BAA)は、試行中は到着機に10分以上の遅延が生じる場合にのみ同時に2本の滑走路を着陸に使用することを認めている。
 これは、ロンドン中心部上空をWandsworth地区住民が航空機騒音から解放される8時間を含む半日間に現在以上の航空機が着陸のために通過することと言える。
 本試行は政府により認められているが、地元自治体は意見を述べる機会を与えられなかった。
 Wandsworth地区議会は、本試行方式を実用化する前に騒音影響に適切な配慮がされているか否かについて調査中である。
 本試行に意見を持つ或いは騒音が増加したと感じる住民は、自治体のウェブサイトに意見を投書することが出来る。
 飛行経路下に住む住民の意見こそ地方議会の重要な課題であろう。
原記事:
http://www.yourlocalguardian.co.uk/news/topstories/10002352.
Heathrow_Airport_flight_pattern_trials_underway/


ヒースロー空港の無制限運航試行に関する詳細:
http://www.heathrowairport.com/noise/noise-in-your-area/operational-freedoms-trial