海外情報紹介 ストックホルム・ブロンマ空港の地上騒音が及ぼす地域住民への影響を低減するための解決策のコンテストをSwedaviaが開始

原記事:
http://www.greenaironline.com/news.php?viewStory=1806

 2014年1月7日火曜日−スウェーデンの空港運営を行うSwedaviaが、ストックホルム・ブロンマ空港に近接するBromma Kyrkaの居住地域に影響を及ぼす地上騒音の低減のために、革新的な解決策を発見しようとコンテストを開始した。賞金として100,000スウェーデンクローネ(米ドルで約$15,000)を用意しているこのコンテストには世界中のどの国の個人や団体も参加が可能である。Swedavia曰く、求めているのは「革新的で才気に富んだ設計」を表すアイデアで、実現可能性、騒音低減、金銭的な健全性、美的感覚について一定の基準に沿っているものだそうだ。ブロンマ(Bromma)空港はストックホルム市の町の中にある空港で、市の中心からちょうど9km離れた場所にあり、最も近接する住民は滑走路からたった180mしか離れていない住宅に住み、航空機や空港車両の騒音にさらされている。コンテスト参加の締め切りは2月28日で、春に受賞者が決まる予定である。
 Swedaviaの空港革新化の挑戦2014開始を告げるにあたり、ストックホルム・ブロンマ空港の環境と品質の管理者であるJenny Svärd女史は言った。:「最良の解決策を見つけることによりBromma Kyrka地域にプラス効果の影響を及ぼすと思われ、我々空港と近隣住民にとって、これはとても重要な課題である。空港開発にあたり、環境問題と気候問題を賢明に解決することに、Swedaviaでは高い優先順位をつけている。

 コンテストには個人或いは団体の参加が可能だが、Swedaviaとしては音響、建築或いは工学の関連分野の背景を持つ学識経験者、専門家或いは団体が参加することが望ましいそうだ。今回のコンテストの目的は、空港運営者によれば地上騒音低減装置−例えば、滑走路と住居地域の間に設置可能な遮蔽物、壁或いは他の何らかの設置物−の設計と精査だそうだ。解決策は現在利用可能な工法や材料を使用して実施することができなければならない。

 応募内容は、アイデアを実行する場合の実現可能性の度合いや、騒音低減の度合い、外観が環境と調和する度合い、また、費用効果の度合いによって2次審査まで審査される予定である。Swedaviaの専門家がアイデア開発の手助けをすることも可能だろう。受賞作品はSwedavia、関連分野の専門家やBromma Kyrkaの住民代表によって組織された評価委員会によって4つの評価要素に基づいて選ばれるだろう。

 コンテストの登録のための暫定的な締め切りは2月14日で、アイデアの提出期限は2月28日である。

 Swedaviaは国営企業で、スウェーデンの10空港を所有し、運営し、開発する。スウェーデンで旅客輸送の規模が3番目に大きいブロンマ空港は、空港における年間の航空機離発着数と航空機運航による最大騒音レベルを規制するための環境上の許可権限を持っている。空港産業の空港排出二酸化炭素認証評価計画の最高レベルの認証基準要件に適った最初の数空港の内の1つであった。


リンク:

Swedaviaの空港革新の挑戦2014
Swedaviaと環境