海外情報紹介 オーストラリアのシドニー第2空港建設を政府が承認

原記事:
http://www.bbc.com/news/business-27030815

2014年4月15日付BBC NEWS記事

費用24億ドル(14億ポンド)の第2国際空港をシドニーに建設することをオーストラリア政府が承認した。

 新しい空港施設は西シドニーのBadgerys Creekに設置されることになる。2016年の建設開始に合わせて、企画立案と設計作業が速やかに開始されるだろうと、Tony Abbott首相は語った。
 資金の大部分は民間企業から調達されるだろう。
 建設案が初めて検討されてから70年近く経って、Abbott首相率いる政府がゴーサインを出したことになる。
 オーストラリアの最大都市に第2空港を建設する必要性について検討が開始されたのは遡ること1946年のことだった。Badgerys Creekが候補地だったが、地元の有権者からの反発を恐れてこの案は棚上げになった。

「国家的利益」

 シドニーの中心的ビジネス地区の西方約45kmに新空港施設を作ることを政府が承認するまで、20カ所ほどの候補地が検討された。
 早期の推定によれば、空港に初便が到着し、出発するのは2020年代半ば以降と見込まれている。
 シドニーの第2空港のフル運用開始により新規雇用が最大60,000創出されることになろうと、キャンベラの国会議事堂の外で首相はコメントした。また、Abbott首相は飛行禁止時間帯の無い空港を目指したいのだと明らかにした。シドニーにある現在のKingsford Smith空港は町から8kmしか離れていないので、23:00から06:00までは夜間飛行禁止になっている。オーストラリアの国営航空会社であるカンタスはこの声明を歓迎した。最高経営責任者であるAlan Joyce氏は声明の中で述べた。「シドニーはオーストラリア内外のための主要な空の玄関口であり、主要空港が2つあればその利益はオーストラリア全体に及ぶと考えられる。」
 「Badgerys Creekの第2空港が実現に近づくための、何らかの協力がこれからできることを我々は楽しみにしている。」