海外情報紹介 大気データ収集のための気候調査プロジェクトが20年を迎え、調査に使用したエアバスのフライトは41,000便に及ぶ

原記事:
http://www.greenaironline.com/news.php?viewStory=1927

2014年5月27日火曜日−民間航空便として運航されるエアバス機が輸送する機器で大気データを収集するという、航空産業と気候科学者の共同プロジェクトであるMOZAIC/IAGOSが20周年を迎えた。計画の協力企業であるルフトハンザ航空、チャイナエアライン、エールフランス、イベリア航空、キャセイパシフィック航空とナミビア航空所有のA340-300sが6機とA330が1機の計7機のエアバス機の機体には、現在では測定用装置が装備されている。最初のエアバスA340がカラカスからボゴタへと1994年に飛行してから、41,000回のフライトがデータ収集に使用された。1993年に開始されたMOZAIC(Measurement of Ozone by Airbus Inservice Aircraft、稼働中のエアバスの機体によるオゾン測定)は、2005年にIAGOS-DS(稼働中の航空機を地球監視システムに使用)と呼ばれる欧州の研究基盤に進化し、その後2011年にIAGOS-ERIになった。
気象予測や、気象予報及び大気質予報のためのほぼリアルタイムのデータ供給を含め、収集された科学データは確証した上で、国際的な科学コミュニティや政策決定コミュニティが自由にアクセスできるMOZAIC/IAGOSデータベースに加えられる。測定装置は調査に必要な重要情報すなわち、航空機のパラメータ − 日付/時間、地理的位置、風向及び風速、温度と気圧 − 及びオゾン、水蒸気及び一酸化炭素の濃度のような大気データを記録する。

「膨大なMOZAICとIAGOSデータベースを結果に適合させるために使用しない大気モデル或いは気候モデルは現在はないです。」と、エアバス社のEnvironment for Engineering and Research & Technology部門の責任者であるRainer Von Wrede氏は語った。「エアライン、研究所と研究機関、科学共同体の参加との強い協力関係が得られた結果、大気と気候変動について今まで以上のよい理解を得ることになったことに感謝する。」

リンク:
MOZAIC/IAGOS
エアバス社−環境効率