英国の空港容量を検討する空港委員会が、新たに環境問題を含めた専門家委員会を設置

英国の空港容量について検討するためのAirports Commissionの設置については、以前このホームページにも掲載しましたが、その機能を補佐するための専門家委員会が設置されました。メンバーには騒音や大気汚染、気候変動など環境問題の専門家が含まれています。ご参考までにプレスリリースの要約を掲載します。

原記事:
https://www.gov.uk/government/news/airports-commission-unveils-new-expert-panel

専門委員会の付託条項等詳細に関する資料ダウンロードサイト:
https://www.gov.uk/government/policy-advisory-groups/expert-advisory-panel

空港委員会について:
英国の空港容量について検討するためのAirports Commissionの設立

空港委員会が最高の科学技術の専門知識を確実に入手できるようにと設立された専門家委員会
 英国の長期的な航空容量需要評価のために英国政府が設立した空港委員会が、環境や工学や輸送の一流の専門家による、審議を補佐するための小委員会設置を公表した。この小委員会がさらに一歩踏み込んだ課題を提示し、その内容の確かさを保証することで、空港委員会は最高の科学技術の専門知識を確実に入手するだろう。

 Howard Davies氏が委員長を務める空港委員会はまた、長期的に空港容量を増やすためのあらゆる提案を精査するために使用する基準を公表した。

 以下はHoward Davies委員長のコメントである。:

 「空港委員会の作業をはかどらせるために、我々が任命した専門家達が様々な技能や経験を持ち寄ることで、空港委員会は良質の科学技術の専門知識を幅広く確実に入手できるだろう。」

 「加えて、経済、社会、環境及び運用の論点を含む、関連する諸問題を全方位に渡って検討するという段階を踏もうという空港委員会の意図を、我々の精査基準は明確に示すものである。
」  
 今日(2013年5月3日)、公開された精査の基準は、今以上の容量の必要性を記述すべきならば、どの長期的空港容量付加の選択肢についてさらに詳しく展開させるかを決めるための、委員会に必要な情報の概要を説明するものである。

編者への注記
 空港委員会は2012年11月に設立された。その付託条項によって、委員会は2013年の終わりまでに以下について報告をせねばならない。:

•世界のハブとしての英国の立場維持に必要な段階的方策の性質や規模そして実施時期についての証拠の評価

•現在の滑走路能力の使用法を改善するための、これからの5年間に行う速やかな対策に関する委員会の(単数或いは複数の)提言-これは信憑性のある長期の選択肢と矛盾しない。

 付託条項によって、以下についても空港委員会は2015年夏までに報告をしなければならない。:

•英国の国際的接続性の必要性を満たす選択肢の、経済的、社会的そして環境的影響を含めた評価

•いかなる必要性も満たす最適なアプローチに関する委員会の(単数或いは複数の)提言

•要求される時間(尺度)内で実行可能な限り迅速に、その必要性が満たされることを確実にするための委員会の(単数或いは複数の)提言

長期にわたる容量の選択肢-精査の基準
 2月に、空港委員会は関係者に対し、彼等の業務に関連した、英国空港容量の長期的需要に適う選択肢を提示するよう要請した。今以上の容量の必要性に関して明確化すべきであるなら、どの選択肢をさらに詳細にわたって展開させるべきかを、空港委員会がいかに決定するのかについて、精査基準では詳細な情報を提示する。推進したい計画がある関係者は2013年7月19日までに空港委員会に対し、提案書を提出しなければならない。

専門家による諮問委員会
本日(2013年5月3日)、任命された専門委員会のメンバーは以下の方々である。:

• Helen Apsimon教授; Imperial College Londonの大気汚染学の教授
• Charlotte Clark博士; Barts and the London School of Medicineの環境精神衛生疫学の上級講師
• Piers Forster教授; University of Leedsの物理的気候変動学の教授
• Andrew Kempton博士; ロールスロイス社の騒音専門家主任
• Peter Mackie教授; University of Leedsの輸送学の研究教授
• Andrew McNaughton教授;High Speed Two Ltdの技術部門の重役、また以前はNetwork Railの主任技術者
• Henry Overman教授; London School of Economicsの経済地理学教授
• George Paulson氏; 独立コンサルタント;ユーロコントロールの安全・航空宇宙担当の前重役
• David Quarmby博士; RAC財団の会長であり、Strategic Rail Authority とBritish Tourism Authorityの前責任者
• Andreas Schäfer教授; University College Londonのエネルギー・輸送学の教授
• Keith Shine教授; Reading大学の物理気象学教授
• David Starkie氏; Case Associates社の古参社員
• Callum Thomas教授; Manchester Metropolitan大学の持続可能な航空学の教授

 専門家による諮問委員会への任命はすべて、委員それぞれの個人の能力に対してなされるものである。
 空港委員会の作業に関するインタビューの申込や他のメディアの問い合わせ先は電話:0207 944 3118である。

 空港委員会についてツイッターでフォローするには以下で。:
@ukairportscomm(https://twitter.com/ukairportscomm)