欧州委員会(EC)は大気質を改善しない6カ国への締め付けを強化

European Commission takes action to protect citizens from air pollution – referring UK to the European Court of Justice, 18 May, 2018
http://www.airportwatch.org.uk/2018/05/european-commission-takes-action-to-protect-citizens-from-air-pollution-referring-uk-to-the-european-court-of-justice/
http://europa.eu/rapid/press-release_IP-18-3450_en.htm (欧州委員会の報道発表)
 欧州委員会(EC)は大気汚染規制値に係わるEU規則に違反している6加盟国へ法的手段をとることにした。EUで合意した大気質規制値を守らず、できるだけ早く違反状態を解消するための努力を怠っているとして加盟国6カ国への処置をECは欧州連合司法裁判所の判断に委ねた。6カ国のうち、ドイツ、フランス、英国はNO2の規制値違反、イタリア、ハンガリー、ルーマニアはPM10の規制値違反であり、英国では、ロンドン、バーミンガム、リーズ、グラスゴーを含む16の大気質ゾーンの中でNO2が規制値を超えていた(2016年のロンドンの年間濃度は102µg/m3であった。)。周囲大気質に関するEU法の下で設定された規制値(Directive 2008/50/EC)は、規制値の達成期限がNO2が2010年、PM10が2005年だった。同様に違反状態にあるチェコ共和国、スロバキア、スペインについては対策が導入されたかまたは計画されており、適切に対処していると判断されて法的手段の採用は見送られた。