英国ロンドン・ガトウィック空港が基本計画案について意見聴取を開始

空港の報道発表1 空港の報道発表2 基本計画案2018 CAAの空港統計
   運用される滑走路が1本の英国ロンドン・ガトウィック空港は、英国ではヒースロー空港に次いで年間離着陸回数が多く(285,912回/CAA統計による2017年実績)、旅客数は2018年10月までの12ヶ月間で初めて4,600万人に到達したと公表された。
 この空港では過去10年間で運航便数が9%増加した一方で、57dB leqコンター内の区域が2008年との比較で9%縮小している。従来の機材より出発時騒音が最大50%小さい新世代のエアバスA320neoのような機材が新路線に多く導入されていることがその理由となっている。2032年までにこのような音の静かな機材が空港の運用機材の約90%を占めるようになることを空港は見込んでいる。
 英国の空港は交通省の指導により定期的に長期計画を更新することになっており、ガトウィック空港についても2030年代初頭を見据えた今後5年間の基本計画を更新するため、10月18日から2019年1月10日までの12週間に渡り、基本計画案に関して一般からの意見聴取を行っている。
 基本計画案では以下の3つのシナリオに沿って空港の成長の可能性を検討している。1.新技術を使い、さらに効率的な運航をすることで増便に対応する。2.主滑走路が保守作業や緊急事態で閉鎖されている時にのみ予備滑走路を使用するというplanning agreementの期限が2019年末に切れるので、2020年代半ばまで主滑走路と平行して予備滑走路を出発時の滑走路として使用する。3.将来の空港容量増大に備えて滑走路を新設する。