騒音軽減策の厳格な運用によって騒音が悪化する可能性

関連記事1(2019/2/6) 関連記事2(2019/2/6) 財務相による報道発表 生産性委員会の報告書ダウンロード
   オーストラリアの財務に係わる独立した諮問機関である生産性委員会が、オーストラリアの空港の経済的規制に係わる調査を実施し報告書案を公表した。オーストラリアの国営空港は1997年から2002年の間に民営化されたが、市場支配力のある空港が不当に力を行使していないか特に評価が行われた。3月25日まで一般からの意見聴取が行われている。
 その中で、本来は地域社会への騒音影響軽減のために設定された、夜間の運航禁止時間帯(pm11:00~am6:00)と、1時間あたりの運航便数の上限設定(80便)が、その厳格な運用によりシドニー空港では、遅延便や早着便が上空待機させられることで騒音や大気汚染の悪化につながっている可能性が指摘されている。