コロナ禍下のオランダ・スキポール空港の騒音苦情のようす

2021年4月9日
https://www.schiphol.nl/en/you-and-sc...c-in-2020/
 オランダ・スキポール空港の騒音苦情の窓口となっているBAS(Bewoners Aanspreekpunt Schiphol:地域相談センター)は、2020年(期間は2019年11月1日~2020年10月31日)のスキポール空港の騒音苦情のとりまとめ結果を公表した。
 
 これによれば、には、コロナウイルスのパンデミックの結果としての2020年(上記期間)のフライト数は45.2%減少し、2019年には12,199人が苦情を申し立てたが、2020年は7350人となったとのことである。
分析によれば、同期間はコロナ禍による減便対応として、滑走路運用が昨年と比較して最も北西に位置する18R/36Lと南側の交差滑走路の06/24の使用頻度が高かった一方で、18L/36Rと18C/36Cの使用頻度が低く、特に18L/36Rは3か月間駐機場としても使用されていた。このため、空港の北西地域の住民からの苦情は増えたものの、使用頻度が低かった滑走路の周辺住民であるアムステルダム市街や南側地域からの苦情が5割ほど減少したことが大きな要因となっているようだ。
 
 苦情の内訳は、昨年と同様ボーイング747の離着陸に関する苦情が最も多く、特に、夕方の21:00から朝の01:00の間に離陸したときに多く見られた。B-787やエアバスA350などの新しい航空機に関する報告は比較的少なかったとのことである。