海外情報紹介 インド・ケーララ州コーチン国際空港は太陽エネルギーですべての電力をまかなう世界初の空港になると主張

原記事:
http://www.greenaironline.com/news.php?viewStory=2122

2015年8月26日水曜日−インドのケーララ州にあるコーチン国際空港(CIAL)が新しい12メガワットピーク(MWp)の太陽光発電所の発足の後には、太陽光発電ですべての電力をまかなう世界初の空港になると主張している。貨物施設近くの45エーカー(18ヘクタール)の土地に46,150枚のソーラーパネルを備え、既に空港に設置された他の太陽光プラントと合わせて、空港の電力需要すべてをまかなう1日あたり約50,000から60,000ユニットの電力生産が見込まれている。 CIALは2013年3月に100kWpを生産する最初の太陽熱プラントを到着ターミナルの屋根に設置し、続いて、1MWpの太陽熱プラントを航空機メンテナンス施設の屋根の上および一部は地上に設置した。一方、オーストラリアのアリス・スプリングス空港は、オーストラリア内の空港では最大規模の太陽光発電システムを完成させるため、190万オーストラリアドル(130万ドル)のプロジェクトを公表した。両空港ともに太陽光発電は空港運営のサステナブルな発展を強化するものであるとしている。
CIALの新しい太陽熱プラントは8月18日に始動し、1日あたり約48,000ユニット(KWh)の電力を生産する予定で、既存の1.10MWpの施設が生産する電力と合わせて1日あたり総生産量約52,000ユニットの電力を生産する。空港の現在1日あたりの電力消費量は約48,000ユニットのため、残りはケーララ州の送電網に戻し、夜間など電力が必要な時に買い戻される。CIALによれば太陽エネルギーによって年間に生産される1,800万ユニットの電力は、年間10,000件の家庭に供給される電力量に相当し、今後25年間でCO2排出量を300,000トン以上抑制する。

空港の運営責任者であるV.J. Kurian氏は、発電コストが高いことがこのプロジェクトを後押しし、グリーン電力活用がCIALのサステナブルな開発モデルであると語った。

アリス・スプリングス空港(ASP)は今、必要な電力の半分以上を駐車場屋根に設置された既存の太陽エネルギー発電設備から得ており、現在太陽光発電パネルを1,000枚以上追加する計画がある。今年後半に完了すれば、空港が自力で生産する電力の容量は約40%増加し、それが長期に渡るサステナブルな開発戦略の第3ステージとなる。

「この最新のフェーズは長期用駐車場全体を太陽エネルギーステーションに変え、それが完成すれば、年間430トンに相当するCO2排出量をオフセットすることになる。」と空港統括責任者のデーブ・バティック氏は語った。「我々の太陽光発電出力の合計は800kW以上で、1,270トンという莫大な年間排出量をオフセットする。」

「ASPは送電網に電力を供給する大規模な太陽光発電技術に投資することの利点を見るためのオーストラリア初の空港だった。今や、年間280軒の家庭に電力供給できるほど大規模なシステムで、同様にオーストラリアで最大規模の太陽光発電施設の1つであると考えている。」

2014年にASPは太陽光発電のインフラに投資したことでオーストラリア空港協会によってこの年の主要空港に選出され、また、環境センターNTから気候保全賞を受賞した。
リンク:

コーチン国際空港−太陽光発電施設
アリス・スプリングス空港−太陽エネルギー計画