海外情報紹介 航空機騒音について地域社会の理解を深めるためのオーストラリアとオランダの契約にBruel & Kjaerが署名

原記事:
http://www.greenaironline.com/news.php?viewStory=1929

2014年5月28日水曜日−デンマークの航空機騒音管理企業である Brüel & Kjær (B&K)は、オーストラリア国有の航空交通管理機関であるAirservices Australiaとの間の5年間の2,500万オーストラリアドル(2,300万米ドル)の契約に署名した。Airservices Australiaは主要空港の環境問題を担当する機関である。契約には短期及び長期の騒音及び飛行の監視が含まれ、空港周辺住民が離陸と着陸に関する詳細データをweb上で見られるような騒音情報ツールであるWebTrak MyNeighbourhoodが含まれる。このB&Kの航空機騒音情報ツールのEindhoven空港(オランダ)への配備は、空港の運航や苦情処理や騒音測定について地元の地域社会とのコミュニケーションを高めるため、政府と航空部門と住民のフォーラムである「Alderstafel」で得られた合意に従ったものである。
Airservicesが使用する現在のWebTrakツールと騒音及び飛行経路監視システムは2008年に開始された継続中の契約によりB&Kが提供したものである。主要なオーストラリアの空港の飛行経路下或いは付近に設置された40カ所の定常的騒音監視装置はそのまま継続使用し、その上で新規契約では柔軟性を強化し、短期的騒音監視を増やした。短期的監視によって定常的監視装置が設置できない地点からのデータ収集が可能になり、地域社会の不安に対応する能力がAirservicesに与えられることになる。

「このシステムは最も航空機騒音の影響を受ける郊外及び地域に戦略的に配置した騒音監視装置を使用して、オーストラリアの最も繁忙な9空港を離発着するあらゆる航空機の運航から騒音と飛行経路データを、1日24時間、週に7日間収集する。」とAirservicesの安全・環境・保証の統括マネージャーであるRob Weaver博士は語った。

「このデータが、地域社会がさらされている騒音全体に対して航空機騒音がいかに関与しているのか、我々が決定するための助けとなり、政府と地方自治体の政策決定プロセスの支援が可能になる。」

オランダで2番目に繁忙な空港であるEindhoven空港はまた、苦情処理と騒音報告に関するB&Kの騒音管理ソリューションの長期的ユーザーである。地域社会の取り組みとして、空港と「Alderstafel」(Alders Platform)作業グループは、B&KのWebTrakとWebTrakMyNeighbourhoodツールを主体にしたウェブサイトを作り出した。地域社会に地元空港の正確な情報を供給し、一般的な質問に解答し、空港の運営についての理解を深めることをこれらのツールは目指している。

B&Kによれば、Eindhoven空港がWebTrak MyNeighbourhoodを配備したのは世界初で、長期的傾向や季節変動を含めた、騒音と飛行の情報の公衆による調査を可能にするだろう。 掘り下げる機能によって飛行と騒音に関する一層の情報が公開され、WebTrakはまた人々が簡単に苦情申し立てができるような手段を提供する。
リンク:
Brüel & Kjær –空港環境
Airservices Australia–航空機騒音
Eindhoven空港 – 環境