以前このホームページ上で紹介しました英国のAirports Commission(空港委員会)が、討議資料として「航空と気候変動」を公表しました。ご参考までにプレスリリースの要約を掲載します。
原記事:
https://www.gov.uk/government/news/airports-commission-seeks-evidence-on-aviation-and-climate-change
空港委員会について:
http://www.aerc.jp/index.php?ID=105&cID=10
資料のダウンロードページ: https://www.gov.uk/government/publications/discussion-paper-on-aviation-and-climate-change
公表日:2013年4月5日
空港委員会の一連の討議資料の1つとして、航空と気候変動に関する資料が公表された。
空港委員会は今日(2013年4月5日)、英国の空港容量の必要性について委員会の見解を提供するにあたり、基づくべき証拠を構築するために、一連の討議資料の第3番目として「航空と気候変動」を公表した。
この資料は、英国の航空容量と接続性の必要性がどのような性質のもので、規模、時期についても空港委員会が評価を行うため、配慮が必要な航空と気候変動に関する科学や政策を探求するものである。航空の排出物の将来展望のための様々なアプローチ方法や空港容量の制約と排出炭素の関わりについて論じている。空港委員会が将来の空港容量について提言を行うにあたり配慮が必要となるだろう気候変動適応の論点もまた、資料は考慮している。
空港委員会の委員長であるSir Howard Daviesの発言である。:
「この論点を理解することが空港委員会の優先事項である。2003年の白書で政府が空港容量について最終的に展望してから、気候変動の議論は格段に進展している。気候変動法、航空へのEU ETSの適用、そして気候科学の発展、これらはすべて我々が作業を続けるにあたり考慮を払う必要がある事柄である。この資料は我々の現状での知識の状況を要約しようとする試みであり、我々の理解を発展させるための助けとなるような反応を呼び起こすためのものである。」
この資料はさらに、英国にこれ以上空港容量が必要であるかについて、その規模や性質、そして時期を空港委員会が決定するための証拠に基づく取り組みについても明らかにしている。この資料で提示された問題について2013年5月17日までに、関係者は委員会に対して証拠の提出を求められる。
編集者への注記
空港委員会は2012年11月2日に発足した。2013年の終わりまでには以下について報告をしなければならないという付託条項がある。
•世界のハブとしての英国の立場維持に必要な段階的方策の性質や規模そして実施時期についての証拠の評価
•現在の滑走路能力の使用法を改善するための、これからの5年間に行う速やかな対策に関する委員会の(1つ或いは複数の)提言−これは信憑性のある長期の選択肢と矛盾しない。
委員会の付託条項はまた、2015年の夏までには以下について報告すべきであるとしている。
•英国の国際的接続性の必要性を満たす選択肢の、経済的、社会的そして環境的影響を含めた評価
•いかなる必要性も満たす最適なアプローチに関する委員会の(1つ或いは複数の)提言
•要求される時間内で実行可能な限り迅速に、その必要性が満たされることを確実にするための委員会の(1つ或いは複数の)提言
空港委員会の作業に関するインタビューの申込や報道媒体の他の問い合わせについての電話連絡先:0207 944 3118。
関連文書
•Submitting evidence and proposals to the Airports Commission(空港委員会に対する証拠と提言の提出)
•Discussion paper on aviation demand forecasting(航空需要予測についての討議資料)
•Discussion paper on aviation connectivity and the economy(航空の接続性と経済についての討議資料)
海外情報紹介 空港委員会は航空と気候変動に関する証拠を求めている
- 2013年4月12日(金) 18:00 JST