海外情報紹介 ユナイテッド航空はホットドリンク用カップを、ペットボトルをリサイクルした100%再生利用可能なカップに置き換える予定である。

原記事:
http://www.greenaironline.com/news.php?viewStory=1823

 2014年2月18日火曜日−ユナイテッド航空は、現在使用しているホットドリンク用の再生利用不能な発泡スチロール製カップを、最大50パーセントまで再利用材料を使用して作った100パーセント再生利用可能なカップに置き換える予定である。環境に優しいInCycle断熱カップは、ワシントンに本拠を置くMicroGREEN社が水を使用しない、無添加の再生処理工程によって、ミネラルウォータ用ペットボトル1本の再生利用で最低でも4個のカップを製造している。InCycleカップはすでにアラスカ航空で使用されており、このリサイクル技術は革新的な環境技術に関する賞を数多く受賞している。ユナイテッド航空によると、自社の業務体系内で廃棄物を減らし、再生利用を増やすため、日常業務における再生利用の努力を見直しているところであるとのことだ。この見直しには客室乗務員のために手順を単純化するためと、再生利用する物品量を増やし廃棄物を減らすために、エアラインの機内の再生利用方針と手順を設計し直すことが含まれる。
 「ユナイテッド航空では、自社製品の持続可能性を改善し、同時に廃棄物を減らすために日々努力している。」とユナイテッド航空の地球環境問題と持続可能性担当責任者であるAngela Foster-Rice女史は言った。「この新しいカップは環境に対しては終始、悪影響は及ぼさないという当社の誓約の順守であるのみならず、お客様がユナイテッド航空便を利用して空を飛ぶことを快適に感じるためのもう1つの可能性である。」

 InCycleカップは今月、ユナイテッドクラブの飲み物サービスに導入され、3月半ばからユナイテッド航空の機内で使用されることになっている。

 MicroGREEN社によれば、断熱カップは現在のカップと比較して強度は変わらず重さが50%から80%軽く、カップの微細構造によって固形プラスチックより耐久性が強化されているとのことだ。製造工程は化学的発泡剤を使用せずにPETの軽量化を実現し、プラスチックは化学的に変化しないので、寿命がつきるまで再生利用が可能である。ワシントン大学を卒業した研究者達が2006年に興した会社であるMicroGREEN社によれば、この技術は原材料費を引き下げ、機能性を改善する一方で重量を減らすとのことである。

 過去6年間に渡り、ユナイテッド航空は機内や自社施設から出た廃棄物のうち、2,350万ポンド(10,600トン)のアルミ缶や紙やプラスチックをリサイクルした。

 ユナイテッド航空はまた、2013年に811,643トンのCO2排出を減らし、燃料効率改善の取り組みによって燃料消費を9,500万ガロン減らして、8,500万ガロンの燃料消費削減目標を上回った。

リンク:

ユナイテッド航空−InCycleカップについてのビデオ

ユナイテッド航空−Eco-Skies

MicroGREEN社