London Evening Standard紙の12月11日付け記事に、進入角変更による航空機騒音低減の試みについて記事が掲載されましたので、ご参考までに要約を掲載します。
ヒースロー空港の飛行経路下に住む約25万人のロンドン市民は着陸進入角度を急勾配にする計画によって25%程度騒音公害のレベルの低下を経験するかもしれない。
英国航空の親会社のWillie Walsh会長によれば、着陸進入角を3度から3.2度に微調整する試みがうまくいけば、ロンドン市民はジェット騒音の「顕著な」低減を享受できるだろうとのことだった。
「騒音が小さくなればロンドンに大きな変化をもたらすだろう。」と Walsh 氏は述べた。「我々が考えているのは、飛行経路を急勾配にするとともにタッチダウンポイントを前方へ移動することだ。そうすると多くの着陸経路で従来より高高度を飛行することになり、騒音が消失する。」
「従来の角度、すなわち3度の進入角を3.2度に変えると、大きな違いがでるだろう。」とWalsh 氏は付け加えた。
英国航空の新規就航機--来年から飛行する新型のボーイング787ドリームライナーとエアバスA380スーパージャンボのことだが--もまた騒音を減らすだろうとのことだ。
「これらの航空機はとても静かだ。」と彼は言った。「空港近辺の住民に対してこれらの対策がかなりの違いをもたらすことだろう。」
ヒースロー空港が4:30から6:00の間の着陸機の飛行経路を管理する試行から1ヶ月後に、この新しい取り組みは開始される。 ヒースロー空港は、Clapham、Bermondsey及びWestminsterを含む近隣住民を隔週で騒音から解放しようと試みているところである。