Palo Alto市議会は航空機騒音問題解決のために米国連邦航空局(FAA)との訴訟を検討

Palo Alto opts not to sue FAA, 10 Apr 2018
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City Council again looks for ways to sue FAA, 9 May 2018
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 2014年にFAAがNextGenプログラムを実施して以降航空機騒音が悪化したPalo Altoでは、航空機騒音削減の方法をFAAと話し合ってきた。しかし、飛行機の高度を上げる、MENLO waypoint上空の航空機の集中を減らす、海上を飛行する航空機を増やすなどの提案をことごとくFAAに却下され、訴訟を起こすための戦略を練るようPalo Alto市議会が職員に指示した。
 FAAを相手取った騒音訴訟で勝利したフェニックス市ほどのあからさまな法的不備が存在するわけではないが、Palo Altoを含め近隣の地域社会に大きな影響を与える可能性があった設計中のミネタ・サンノゼ国際空港の新到着方式について、FAAのウェブサイトへの掲載はあっても、Palo Altoを含めたサンタクララ郡のほとんどの都市を含むSouth Flow Arrivalsの特別諮問委員会との情報共有が行われなかったという不備はあった。この特別委員会はサンノゼ空港からの航空機騒音解決のための作業中である。
 また、サンフランシスコ国際空港/地域社会円卓会議を手本とした新しいSouth Bay円卓会議グループの結成が進行中だが、このようなやり方で地域で連携をとる必要性については市議会の意見が一致した。サンフランシスコ国際空港からの騒音の一時的な監視を要求することを含めた選択肢を市は検討している。
 サンフランシスコ国際空港(SFO)のデータによれば、SFOの到着便の53から60パーセントがPalo Alto上空または近辺を通過し、典型的な1日であればその数はほぼ315便にのぼる。Palo Alto住民はBay Areaの他の地域社会よりSFOの航空交通について多くの騒音苦情を出している。