米国FAAがボーイング737MAXの商用飛行再開を承認

https://www.faa.gov/news/updates/?newsId=93206
https://www.faa.gov/foia/electronic_r...-035fr.pdf
https://www.faa.gov/foia/electronic_r...020-24.pdf
https://www.faa.gov/foia/electronic_r...Report.pdf

2020年11月18日、米国連邦航空局(FAA)は、年末までにボーイング737MAXの商用飛行再開する耐空性指令に署名した。
FAAは、2019年3月13日以降実施していた飛行停止命令(grounding order)を取り消すとともに、運航再開前に行わなければならない設計変更を指定する耐空性改善指令(Airworthiness Directive)及び対外継続的耐空性通知(Continued Airworthiness Notification to the International Community: CANIC)を発行するとともに、B737 MAXの乗員訓練要件を公開した。
ただこれらの対応だけでは、737MAXがすぐに空に復帰することはできず、FAAは、737MAXを運用する米国の各航空会社の737 MAXパイロットトレーニングプログラムの改訂を承認する必要があるとしている。
さらに、737MAXを飛行停止の期間待機させていた航空会社は、運航再開の準備のために必要なメンテナンス手順を実行する必要があるとしている。

一方EASA(欧州航空安全局)もすでに今年9月、コロナウィルスの影響による旅行制限のためカナダのバンクーバーでおこなっていた同機のテスト飛行を完了し、飛行中に収集されたデータやその他の情報の分析が進められており、同じようにB737MAXの運航再開を年内にも認める方針とのことである。

これまでのB737MAXの事故
2018年10月:にインドネシアのライオン・エア(LNI/JT)のジャカルタ発パンカルピナン行きJT610便(737 MAX 8)の墜落
2019年3月:エチオピア航空(ETH/ET)のアディスアベバ発ナイロビ行きET302便(737 MAX 8)の墜落。