2020年12月18日
https://www.lawa.org/news-releases/20...elease-067
カリフォルニア州ロサンゼルス国際空港を管理するLAWA(ロサンゼルス市の部局)と周辺の教育行政区であるイングルウッドユニファイドスクールディストリクト(IUSD)は2020年12月18日、区域内にあるウッドワースモンローTK-8アカデミー(小、中一貫校)での航空機騒音対策としての防音工事が完了したと発表した。ウッドワース-モンローTK-8アカデミーは、ロサンゼルス空港から東へ約5キロの地点にある学校群(小学校から高校までが集中している)の中の一つで、ロサンゼルス空港の離着経路下にある。
LAWAでは長年学校・協会・病院・歴史建造物および住居を対象に防音工事プログラム進めており、今回の作業は、2015年の騒音コンターに基づき新たに防音対象区域となったレノックス、イングルウッドの二つの学区(レノックスの工事はすでに完了)のうちのイングルウッド学区内の4つの学校を改善するために開始された4,400万ドル規模(うち3,530万ドルはFAA(連邦航空局)からの資金提供)の防音プログラムの一部である。
すでに2018年に1校が完了しており、今回1校が完了したことで、残りは2021年に2校(小学校1校と高校1校)が完了予定とのことである(本サイト:海外主要空港周辺における環境施策並びに運航方式の現状「ロサンゼルス空港」参照)。
工事内容は、空調システムの交換、外部窓の設置、外部ドアの交換、防音断熱材による天井等の防音対策、および関連する電源設備のアップグレードが含まれており、この作業により、45dB以下の室内騒音レベルが達成され、教室の自然光が増加し、エネルギーコストが削減されることが期待されている。
ロサンゼルス空港での2015年騒音コンターに基づく学校防音工事
- 2021年2月17日(水) 18:12 JST