英国運輸省の2024年以降の夜間運航制限改正案に関するパブリックコメント

2021年2月2日
https://www.gov.uk/government/consult...tober-2024
 英国運輸省は2024年以降の夜間運航制限改正案についてパブリックコメントを行っている。
 この内容は大きく2つあり、一つ目は、2022年10月から2024年10月までの2年間、1982年民間航空法で指定されている3空港(ヒースロー、ガトウィック、スタンステッド)の既存の夜間飛行制限を維持するという提案と、夜間(23:30~06:00)にクオータカウント値4(例:B747-400、クオータカウントはEPNdB値 をベースにした機材制限と運航回数制限)の航空機運航を禁止するというもの。このパブリックコメントは2020年12月2日から行われており、2021年3月3日に手続きを終了している。

 二つ目は、2024年以降、指定空港の将来の夜間飛行政策について、夜間騒音に関し現在の国の基本的な騒音対策すなわち、夜間運航の配分方式改訂の必要性、空港指定の基準設定のありかた、指定空港での将来の夜間運航体制のありかたなどについて広く意見を求めるとしている。この内容については、2021年3月4日から5月31日までの間受け付ける。
 特に二つ目の内容の背景には、WHOが改訂した欧州地域の環境騒音ガイドラインやコロナウィルスの影響があり、これらを踏まえた夜間飛行の経済的価値や今後の新技術による夜間飛行に関するメリット・デメリットについても議論をする考えのようだ。

 政府としては今回の集約された意見をもとに、一つ目の提案については2022年10月までに新たなガイダンスを、二つ目については2022年にこの協議の第2段階を公表することを目指すとしている。