ガトウィック空港で新たに航空会社の騒音ランクを発表

https://www.gatwickairport.com/busine...pace-blog/
https://www.gatwickairport.com/global...pdf#page=6
2021年2月24日
ガトウィック空港では、航空会社が継続的に運航を改善し、騒音影響を減らすように奨励する目的で航空会社の騒音ランク付け表を新たに公表した。

今回のランク付け表は、ガトウィック空港の騒音管理委員会(※1)の活動時のなかで2016年頃から構想があった取り組みのひとつだが、ガトウィック空港の騒音を担当する空域事務所と業界パートナーの努力により、2020年第4四半期以降、空域事務所の四半期レポートで表を表示できるようになった。

この表では、総運航数が週に10回以上予定されているすべての航空会社を対象としており、その指標も到着時の継続降下(Continuous Descent Operations : CDO)運用遵守と出発時の経路維持遵守状況(Track-Keeping : TK)の2つの運用指標と、戦略的指標である個々の航空機材のクオータカウント(QC)を座席数で割った値で航空会社をランク付けという3点だけだ。

同様のランク付けの取り組みはヒースロー空港などでも採用されているが、ヒースロー空港の指標は7項目で、かつ公表スタイルも専用のWebテーブルで行われている。ガトウィックの場合は、「Airspace Blog」という地元対策のコーナーでの紹介にとどまっており、航空会社への刺激策というよりも地元住民への情報共有という色合いが強そうだ。

※1騒音管理委員会(NMB):ガトウィック空港の航空機騒音の管理と軽減におけるすべての利害関係者からの代表者を集めて対策を協議する独自組織。理事会のメンバーは、英国運輸省の航空関係の代表者、および多くの地域コミュニティの騒音行動グループの代表者で構成されている。

※1 QC値/座席数:QC値は航空機の騒音証明書記載のEPNdBで算定される値。航空機の運航(到着、出発)それぞれの値があり、A320の場合、平均QC /シートスコア=(0.25 + 0.5)/(180 席* 2)= 0.00208となる。A320 NEOは通常、到着と出発のQCが0.125となるため、A320NEOのQC /シートスコア=(0.125 + 0.125)/(180 * 2)= 0.00069。