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2015年4月17日金曜日−シドニー空港はオーストラリアで初めて持続可能性報告書を出した空港となり、報告書によれば地球的規模報告イニシアチブ(GRI)G4の指針に沿ったものである。空港によると、報告書は空港の利害関係者の意見に応えたもので、空港が携わる環境地域、およびその他の先導的取り組みを支援するためのものである。環境への影響を最小限に抑えてサステナブルな成長を支援するため、現在行われている100を超える活動や先導的取り組みの概要を示す5年間の空港の環境戦略について、2014年の間に政府の承認を得た。2014年においてのもう一つの成果としては、空港産業における空港炭素認証評価プログラムのもとでレベル1の証明を得たことであり、空港は現在、省エネ・炭酸ガス削減計画を開発中である。
「シドニー空港は業務の影響評価と必要な改善を行うことを含む空港の効率的な運用とサステナブルな運用に取り組んでいる。」とCEOのKerrie Mather女史はコメントした。「年間に処理する旅客数が3,850万人となり、旅客へのサービス向上もはかりつつ、この空港の成長を支えるための責任をもった管理に注力している。我々の最初の持続可能性年次報告書は、主要な空港の利害関係者グループから得た意見の集大成である。」
ターミナル内での水再生利用、大気質改善のための航空機用動力供給設備の地下敷設を含めて、廃棄物削減、エネルギー消費、水利用において空港はこれまでかなりの投資をしてきたとMather女史は語った。空港は多くの環境賞を受賞し、寄付やパートナーシップ、現物支給による支援を通じての慈善および地域社会投資事業は、2014年に総計148万オーストラリアドル(115万米ドル)になったと彼女は付け加えた。
「Kamay Botany Bay国立公園での潅木再生プログラムを含め、昨年遅く我々は地元の地域社会内を通じて環境に有益な影響をもたらすことをするためConservation Volunteers Australia(保護ボランティア・オーストラリア)と協力関係を結んだ。」と彼女は語った。
空港炭素認証プログラムで2014年5月にレベル1の認証を得て、シドニー空港はレベル2に向けた作業を行っており、エネルギー消費と温室効果ガス排出量について年度ごとの公開報告の方法、基準および目標を確立させようとしている。シドニー空港はオーストラリアの他の4空港(ブリスベン、アデレード、パラフィールド、サンシャインコースト)が参加するこのプログラムに加わった。
オーストラリアの森林回復プロジェクトを支援する非営利カーボンオフセット供給者であるGreenfieldを通じて、シドニー空港は2014年に保有車両からの排出物をオフセットした。あらゆる適応戦略が将来の空港計画に取り入れられることを確実にするため、空港は今年、気候脆弱性評価を行うことにしている。
「持続可能性はすべての空港にとって主要優先事項であり、空港の旅客と利害関係者にとってますますその重要性が高まっている。」とオーストラリア空港協会の政策マネージャーであるSimon Bourke氏は語った。「シドニー空港が初めて持続可能性報告書を出したことで、持続可能性を達成するという約束が正式なものになり、シドニー空港が持続可能性実現の先導役となることを目にするのは喜ばしい。」
リンク:
シドニー空港持続可能性報告書2014
シドニー空港における植林と木の育成