ワシントン・ダレス国際空港 Washington Dulles International Airport
1.基本情報
● IATA/ICAO CODE IAD/ KIAD
● 国・地域 アメリカ合衆国
● 所在地 ヴァージニア州ダレス
● 所有者 連邦政府
● 運営者 メトロポリタンワシントン首都圏空港公団 Metropolitan Washington Airports Authority (MWAA)
MWAA https://en.wikipedia.org/wiki/Metropolitan_Washington_Airports_Authority
ワシントン・ダレス国際空港(IAD)は、連邦政府が所有しているコミュニティ空港である運営はメトロポリタンワシントン首都圏空港公団が行っている。同公団は、連邦政府から資産を借り受けして両空港を管理・運営しているが、航空会社のスケジュールや航空機の運用を制御したり、調節は行っていない。航空機のスケジュールは航空会社によって行われ、航空機の運用、飛行計画、飛行手順、飛行経路は連邦航空局の(FAA)全米航空システムによって管理されている。
メトロポリタンワシントン空港公社は、ワシントンD.C.地域における上空飛行や航空機騒音に曝露される住民の最小限にしつつ、住民、関係機関、FAA、航空会社やパイロットと協力して安全な空港運用を達成している。
ここ数年間は、空港公社は政府首都ワシントンおよび航空政策委員会(APC)と提携しながら騒音監視局の場所の選定や、ワシントン・ダレス国際空港パート150の騒音適合性調査等を行っている。
● 統計 (AIC)2014年 http://www.aci-na.org/content/airport-traffic-reports
利用者数(2014年) 21,420,385人
発着回数(2014年) 289,278回
● 滑走路:
滑走路は4本有している。滑走路01C/13Cと01R/19Lに挟まれた区域にターミナル地区が位置している。空港西側に配置されている01L/19Rはターミナル地区から遠いため使用頻度が低い。
方向 | 長さ×幅 |
---|---|
01L/19R | 2,865 m x 46 m |
01C/19C | 3,505 m x 46 m |
01R/19L | 3,505 m x 46 m |
12/30 | 3,200 m x 46 m |
2. 騒音軽減の取り組み
● 空港周辺対策に係る財源・法令
○ 財源
○ 騒音値に応じた課金
なし
①航空機騒音の発生源対策
種類 | 制限の有無 |
---|---|
チャプター2適合機材制限 1) | 禁止 |
チャプター2適合機の段階的退役 2) | 禁止 |
チャプター3適合機材制限 3) | 無し |
1)75000ポンドを超える航空機は全米48州での運航が禁止されている。
2)チャプター2適合機材は1999年12月31日に全て退役している(CFR91.801)。 75000ポンドを超える航空機は全米48州での運航が禁止されている。
②騒音低減のため運航規制等の工夫
内容 | 実施の有無 |
---|---|
連続降下到着 (CDA) | 無 |
優先滑走路方式 1) | 有 |
運航割り当てOPERATING QUOTA | 無 |
エンジン試運転の制限 | 無 |
補助動力装置(APU)の運用制限 | 無 |
夜間制限 | 無 |
エンジンランナップ タキシング | 無 |
騒音レベルの制限 | 無 |
1) 住宅密集地を避けるため、北風運用時の場合、着陸は主に01L及び01R、離陸は主に30及び01Rを使用する。南風運用時の場合、着陸は主に19L及び19R、離陸は主に30及び01Lを使用する。
③空港周辺対策・土地利用
計画の種類 | 実施状況 |
---|---|
防音工事 | なし |
移転・住宅の買収補償 | なし |
騒音互換性のために取得した土地利用 | なし |
航空機騒音コンター内の人口 | 0人 |
現在までに費やした騒音軽減計画費用 | なし |
航空機騒音に係る騒音軽減計画の資金 | なし |
3. 環境に配慮した取り組み
システム | 提供情報 |
---|---|
騒音監視システム | WebTrak |
URL | |
騒音監視局 | 15局 |
測定・提供対象 | ・航空機騒音 ・周辺騒音 |
飛行航跡システム | WebTrak |
URL | |
提供情報 | ・出発・到着・上空通過の種別 ・航空機識別 ・機種 ・出発/到着空港 ・高度 ・速度 |
苦情の受け付け | ・オンライン(WebTrak)・電話・メール |
空港公社はワシントンD.C.地域において、上空飛行や航空機騒音にさらされる住民の最小限にしつつ、安全な空港運営の相互目標を達成しながら、住民、関係機関、FAA、航空会社やパイロットと協力して、安全な空港運用を達成してきた、航空機騒音対策の長い歴史がある。
この数年間は、空港公社は政府の首都ワシントンおよび航空政策委員会(APC)と提携しながらすべてのノイズモニタの場所の選定やワシントン・ダレス国際空港パート150の騒音適合性に関する調査を含む航空機騒音課題へ対応してきた。
ダレス国際空港の騒音適合性に関する調査は、広大な地域の管轄区域の土地利用計画のツールとして用いられている。航空対策委員会は、現在活動を行っていないが、APCのウエブサイトで、長年にわたるダレス国際空港における航空機騒音に関連した活動や歴史を共有している。
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○ メトロポリタンワシントン空港公社が運営している騒音情報局(Noise Information Office)
空港当局は、航空機騒音の対策や、住民が航空機騒音に関連した事実、科学および規則を理解の手助けとなる騒音情報局を運営している。騒音情報局では、質問に対する回答、苦情、航空機の運航と騒音レベルのモニター及び空港運営を議論するために住民、グループ、関連機関、航空会社やFAAの代表者と頻繁にミーティングを開催している。
○騒音レポート
メトロポリタン ワシントン空港公社は、各観測ポイントの月別のDNLTotal, DNLAircraft, DNLcommunityの集計値を公開している。